イタリアで習っていた時にマエストロから「アーチは豆カンナでほとんど仕上げなさい」と教わりました。楽器製作では荒削りから仕上げに持っていく工程で、使う道具も大きいものから小さいものへと変えていきます。カンナも最初は大きいものでガシガシ削り、徐々に小さくしてディテールを削り込んでいきます。
難しいのは、部分部分にこだわってチョロチョロと削ると完成したときに繊細な楽器には見えるのですが、全体的な流れが作りづらく力強さに欠ける見栄えになってしまったりすることです。
繊細さと大胆さの両方が流れ出てくるような楽器づくりをしたいと思います。
Comments